これは油断がならない小説だぞ、と46ページまで読んだところで呟いた。 黒木あるじ『おしら鬼秘譚』(KADOKAWA)の主人公は、南東北を中心に発刊されている月刊タウン誌「みやぶら」で編集者を務めて
2001年に発覚した「青森14億円横領事件」。 青森県住宅供給公社の経理担当だった千田郁司氏が約14億5000万円を横領し、そのうち少なくとも8億円をチリ人の妻アニータ・アルバラードに送金したという事 林譲治が得意とするファースト・コンタクトSFの新作長篇。
作品ごとに独創的な異星人の生態・文化をハードSF(自然科学のみならず人文科学的にも)の強度で創造し、有機的にプロットへ絡めてきた作者だが、この