いまや生活必需品家電のひとつといっても過言ではない、スマートフォン(略してスマホ)。 様々な機能があるのはわかっているものの、サライ世代の方からは、電話とカメラ、メール、LINE以外は使いこなせていない 作家という無限の暗闇を抱えた存在についての小説である。
山白朝子の最新短篇集『スコッパーの女』(KADOKAWA)の刊行を、私は心待ちにしていた。 『怪と幽』に掲載された短篇を五つ集めた作品集で、 超弩級の不条理ディストピアSF《医院》三部作の、本書は二冊目にあたる。 第一部『無限病院』とはテーマや雰囲気において連続性はあるが、ストーリーそのものは独立しているので、本書から読みはじめても問題はな