少年のような女性「ギャルソンヌ」が登場する翻訳小説『恋愛無政府』の出版、マレーネ・ディートリッヒ主演映画『モロッコ』の日本封切、水の江瀧子ブームの到来など男装が盛り上がりを見せた1930年代。
その一 熱海市中央町の新たな観光拠点「旧つたや」で、色街写真家紅子さんによる写真展「熱海―夜のあかりと記憶」が開かれている。 築約70年の妓楼(ぎろう)建築を再生した同施設のグランドオープンに合わせて企画。 同 8名の書店員が日々の仕事について率直に書き、語った本である。 「心を無に」「すり減らされて」「脳がオーバーヒート」。 つらい独白が並ぶ表紙にいささか怯みもするが、これはひとまず惹句として置いておくべきだ